ホームページ ■大田区中央6-3-24 ■大森駅山王口から東急バス「池上営業所」徒歩5分 ■太田神社は古来、家運隆昌・武運長久の神として、氏子はもちろんのこと他所からの参詣者も多かったそうです。往時の鳥居の石額には「家運八幡宮」とあり、また現存する手水舎にも「家運」と刻まれています。木造衣冠装束の御神体が、那須与一宗隆公の守本尊と伝えられているからです。那須与一宗隆公は、屋島の戦や壇の浦の戦に、この御神体を守本尊として身に付け、戦いに挑んだので、明治から昭和にかけて戦争が起こる度に、多くの出征軍人が参詣し、武運長久を祈願したそうです。当然ながら太田神社と那須家との関わりも強く、後世には那須家から御供物の寄進があり、戦前までその額が社殿内に掲げられていました。
現在、鳥居を潜ってすぐ左隅に保存されている道標には、「南無妙法蓮華経那須宗高守本尊家運正八幡宮道これより一丁」と刻まれています。この道標は往時、覺應山長勝寺参道と池上道との交点の右角にあり、太田神社境内に移設されたものです。また、太田神社の裏山は「那須原」と呼ばれる通り、太田神社と那須与一宗隆公との関係が深いことが分かります。
資料提供:市野倉四丁目みやちん氏
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