2006年5月19日、知己に呼掛けて集まった5人で日本橋から川崎宿まで歩きました。翌月は川崎宿から戸塚宿と歩を進め、当面の目標を箱根越えに設定したところ9月にはこの目標も達成。誰も反対することがなかったので月一のペースでひたすら西へ。11月に大井川を越えたところで、冬場は3月まで休みとなった。4月末のGW、金谷宿から再び西へ向かう。そして山科の峠を越え、長い坂道を心地好い風と共に4人の旅人が人通りに飲み込まれた2007年9月2日の正午を少し回わったころ、その時が訪れました。いかほどの感激や感動があるのだろうか?全くといって、その時を想像も思い入れもしていませんでした。実際に深い感慨はなく、ただぼんやりした安堵感に包まれただけです。きっと後からじわりじわりと様々な思い出が醸成、凝縮されるのではないかと思っています。