24.藤枝宿〜島田宿へ(街道地図)
静岡県藤枝市→東木戸→中心→久遠松→追分→青島一里塚(7km:2時間)

■ 藤枝宿について ■(1999年11月3日)快晴
本当は丸子宿〜藤枝宿、翌日は藤枝宿〜金谷宿で帰る計画だった。 なので宿も藤枝パークインホテルを予約していたのだ。 でも、この分なら島田まで行けるかも知れない気がしてきた。 そうすると翌日は掛川宿まで行けそーだ・・・ デジカメのメモリー300枚分では足りない。 何とか写真の節約をしなければ・・ 藤枝宿は東海道22番目の宿で 田中城(歴代城主が幕府の要職に登用されたため別名を出世城と呼ばれた) の城下町として栄た。 東西に細長く連なる宿(約2km)で問屋場、本陣、旅籠や商家が軒を ならべ賑わっていた。

■ 東木戸・長い宿場 ■約1〜2km
藤枝宿の東木戸口(写真左)に到着した。 木の棒に書かれていただけだった。 やはり史跡は石標の方が重みがあって有り難みがあると思うのは 私だけだろうか?頼りないんだよな〜木の棒は!スグ無くなっちゃいそーで。 比べてスグ右に成田山新護寺(写真中)。こちらは金かかってるから大丈夫! 藤枝の長い商店街(写真右)はここから始まって瀬戸川まで続くようだ。

■ 藤枝いきいきまつり ■約1〜2km
何やら派手な音がする。今日は年に一度の「藤枝いきいきまつり」だ。 宿場内(写真左)では半被姿の老若男女が(写真中)通りを闊歩、大きな天狗の面を山車にして引っ張ったり 若者が搭載の拡声器を最大にして騒いでいる。 お昼から夜9時まで「まとい行列 」「行商道中」「パレード」「五十三次スタンプラリー」 「富くじ」「藤枝太鼓」(写真右)「ワゴンセール」「白子天狗まつり」 等が行われる。

■ 白子由来記・久遠の松 ■約500m
まつりの最中でも旅人は忘れていなかった。 小川眼科医院の玄関前に小さな白子由来記の碑(写真左)を発見。 白子由来記の碑=(本能寺の変に際し家康を救った伊勢国白子の 小川孫三がこの地を与えられ白子町を開いた。 そのいわれを記した小さな石碑) 人込みを避けながら先を急ぐと左路地奥に大慶寺がある。 境内の久遠の松(写真右) (このクロマツは高さ25m、枝張り28mもある大樹で、 今から700年程前、日蓮上人が比叡山で学んだおりこの地に立ち寄り、 未来永久に仏の道が栄えるよう祈念して植えたものと伝えられています。 (久遠とは法華経の中にある言葉) と言ういわれがあり何本もの支え棒に寄りかかっていた。 (写真手前の電信柱みたいのが支え棒)

■ 本願の松・勝草橋 ■約2〜300m
商店街を抜けた藤枝二丁目辺り右に正定寺がある。 境内の本願の松(写真左) (1730年、正定寺の弁財天に信仰が篤かった田中城主・ 土岐丹後守頼稔が大坂城代へと出世したのを記念して 寄進したものと伝えられている。傘形に枝張りした美しい姿が印象的です 。別名を延命の松という) 実に見事な松だった。 ここを過ぎると歩道付きの勝草橋(写真右)が現れる。 (勝草橋=明治初年この瀬戸川に橋が架けられた。 名の由来はこの地の志太(シダ)という名から (植物のシダの別名をカチクサという) 「勝草橋」と名付けたとか、昔田中城の軍勢がここで勝利 したのでカチイクサ(勝戦)がつまって「勝草橋」と呼ばれるようになった と伝えられている)

■ 六地蔵堂・追分 ■約1〜2km
長い宿場も終り、橋を渡って国道1号を斜めに横断し田中藩領傍示石蹟(写真左)を見る。 (この場所に田中藩と掛川藩の藩境を示すための 「従是東田中領」と記した傍示石が立っていた) その先、六地蔵堂(写真中)が左にある、敷地角の六地蔵にお参りした。 狭い道なのに交通量が多い、車に気をつけながら、この両側に点在する史跡を見つける。 新しい東海道と古東海道の分岐点を示す東海道追分の石柱(写真右)を過ぎ道を進む。

■ 三軒屋・瀬戸橋 ■約1〜2km
追分を過ぎた辺りで左手に大きなパソコンショップが見えた。 助かった〜。こんな所にあるとは思わなかった。 さっそく「すみや」 という店で「スマートメディア8M」\3000で購入。 これで写真は心配無用!勇気百倍!この時に予定外だが 「東海道どまんなか袋井」まで行こうと決心したのだった。 街道の季節♪やさしく(mid)懐かしき想いは旅人の足を快調なスキップで瀬戸橋を渡らせた。

■ 上青島一里塚・六合駅 ■約2〜3km
そうだ2泊すれば袋井まで行けるのだ、何故気がつかなかったんだろー。 HP作りに時間を取るのは本末転倒という事だ。 ・・・・松並木の街道(写真左)を歩き、駐車場の片隅に上青島一里塚(写真中)、それから 黙々と国道を歩き西日が薄暗く感じると足は勝手に六合駅(写真右)に向かっていた。 (島田はやっぱり無理だった)・・ちくしょー!・今日はこのくらいで勘弁してやる!・16:30
・・・午後18時:藤枝のスーパー銭湯「藤乃花湯」で呑気に汗を流している男がいた。 (行程2.5時間(計8時間)・1999.11/03(水):万歩計=37390)

旅人:浮浪雲
23.岡部宿〜藤枝宿 25.島田宿〜金谷宿