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恵比寿工場の移転問題がにわかに具体性を帯びてきたのは、1982年(昭和57)、東京都、目黒・渋谷両区が工場を核とした周辺地域の再開発計画について、サッポロビールの意向を聞きたい、との申入れがきっかけであった。2年後、東京都は「恵比寿地区整備計画基礎調査報告書」を発表。会社もこれら再開発構想を受け、1985年、工場の閉鎖を決定。同時に跡地の再開発を進めることとなった。 1988年には恵比寿工場が千葉県船橋市に移転。1991年(平成3)に「恵比寿ガーデンプレイス」の名称が決定されるとともに建設工事が着工された。 そして、1994年10月8日、水と緑の街「恵比寿ガーデンプレイス」が開業。約1世紀にわたってビールを造り続けてきたこの土地は、新たな歴史を刻みはじめたのである。
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