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築地本願寺の名称で親しまれております当寺院は、正式名称を『浄土真宗本願寺派 本願寺築地別院』と称し、浄土真宗本願寺派（京都 西本願寺）の別院となります。
１６１７年（元和３年）、本願寺第１２世宗主准如上人によって、浅草近くの横山町に建立されたのが、築地本願寺のはじまりです。
当時は「江戸浅草御坊」と呼ばれていましたが、１６５７年（明暦３年）振袖火事と呼ばれる大火で焼失してしまいました。ところが幕府の区画整理のため旧地に再建することが許されず、その替え地として八丁堀の海上を下付されたのです。その一帯は海辺で、佃島の門徒 が中心となり、土や砂を運び文字通り土地を築きました。そして本堂をここに建て「築地御坊」と呼ばれるようになりました。本願寺の周辺を築地と呼ぶのは、このような因縁によるものです。
現在の本堂は、１９２３年（大正１２年）関東大震災によって焼失したのち、１９３１年（昭和６年）東京大学工学部教授伊東忠太博士により設計され起工、１９３４年（昭和９年）に落成されました。
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