![]() | 18.宇都宮宿〜徳次郎宿へ(街道地図) |
| 栃木県宇都宮市・追分→延命院→勝善神→桜並木入口→高谷林一里塚(9km:3.5時間) |
■ 宇都宮宿について ■(2002年12月28日 am10:20〜)晴![]()
さっきから必死にトイレが出来る場所を探しているが、
公園、喫茶店、コンビニ(苦手)が見つからない。繁華街にも無い。ついに本命の東武百貨店を目指し駆け出した。
血相を変えて飛び込み、野性の勘で階段途中にある従業員用トイレに直行した・・アァァ・・・
この幸せ感!ついでに吉野家でも味わった。(この間、1時間弱2000歩を消費)
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宇都宮宿の規模は大きく人口6356人(男3202人、女3154人)総戸数1219軒(本陣2軒、脇本陣1軒、旅籠42軒)。
宇都宮という地名は下野国「一ノ宮二荒山神社」の一ノ宮を訛って転化した説が有力である。
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■ 奥州街道との追分・宿場中心 ■約5〜600m(11:00)![]() ![]()
心身ともに正常となり、街道歩きに復帰する。
先程の裁判所前を右折してから100m程の郵便局角に奥州街道との追分がある。
日光道中はここを左折する。宿場の本陣は跡形もないが、
すぐに風格ある土蔵造りの商家が現れた。嬉しい事にこの建物は見世物ではない。
上野商会という会社の看板がかかっていて今でも活躍しているのである。
裏道にも宇都宮宿は生きていた。
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■ 宝勝寺・延命院・桂林寺 ■約2〜300m(11:15)![]() ![]()
三峯神社・八坂神社を通り過ぎ、
宝勝寺(時宗、鎌倉時代、宇都宮景綱が池底より救い出した阿弥陀如来を安置)
手前の坂を下り、途中で右に入ると延命院(真言宗)山門に出る。
門前には「蒲生君平先生少年時代修学の寺」と刻まれた石碑がある。
中に入ると延命地蔵堂(写真中)があり、文化財の菩薩立像が安置されている。
街道に戻り交差点の右に桂林寺(曹洞宗・境内には蒲生君平の墓)
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■ 星が丘〜勝善神の碑 ■約1〜2km(11:35)![]() ![]()
清住町を歩いていると僅かに宿場の香りがする。星が丘二丁目の信号を越え、
旧道は星が丘中学校を右に見ながら国道119号線と合流するが、その手前地点に勝善神の碑がある。
(勝善神=牛馬の守護神で仏教系の馬頭観音に対して神道系の石碑)
ここでフッと気が付いたのだが、あの国道4号線は宇都宮で終わっていた、日光までこれからは国道119号線となるのだ。
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■ 戸祭交差点〜中戸祭 ■約1〜2km(11:50)![]() ![]()
交差点は歩道橋を利用しなければ渡れない仕組みになっていた。
道も119号と名前が変っただけで国道4号とさして変らないようだ。
横目に栃木県立体育館(11:45)を見ながら黙々と突き進む。
この先、きっと今まで歩いて来たように単調な国道歩きが日光まで続くのだろうなぁ〜。
そんなことを考えていたら途中、国立栃木病院の中に「宝の木」という名所があったのを見逃し中戸祭バス停まで来てしまった。
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■ 高尾神社〜桜並木入口 ■約1km(12:40)![]() ![]()
長岡街道入口を通り過ぎ左側の薬師如来堂(12:00)
を確認し、
先の路地を入って行くと高尾神社(12:05)がある。
境内には高地蔵尊が祀られている。(昔、村の大男が、自分の背丈を記念に残すため
、自分の座高五尺の石塔を建てた。現在でも子の安産や成長を願う人々の参拝がある)
街道に戻ってすぐの珈琲館で休憩(12:30)。
やがて季節外れの桜並木入口に到着、
今は街道の冬柿が美しい。
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■ 上戸祭一里塚〜弁天橋〜光明寺 ■約2〜3km(13:15)![]() ![]()
日光街道は両脇に杉を従えた、現在の車道が本来の道筋なのだが、
今は危険で歩けない。一段高くなった遊歩道が歩きやすい。
しばらく並木道を歩くと江戸から28番目の上戸祭一里塚(12:50)が現れた。
右前方に見える自動車教習所あたりで遊歩道は終わり、
釜川が流れる弁天橋(13:05)を渡る。地元で野沢寺と呼ばれている光明寺(真言宗、将軍日光参詣時の休息所)は
竜宮城のようだった。
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■ 野沢町〜宇都宮インター入口■約1〜2km(13:40)![]() ![]()
市街地を抜けると再び並木道となる。
心地よい道は途切れながらもしばらく続く。
途中、車のゴミ置き場や廃墟となったパチンコ店を見たが、年末を控えて寒さが一層身に凍みる。
うぅぅトイレが近い
・・・この道は誰〜も居ないし空き地だらけ、小便は何時でも勝手気ままにOKなのだ。自然っていいなぁ〜・・
遊歩道を降り、工事中の道路を歩いて宇都宮インター入口の高架を潜った。
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■ 下金井〜高谷林一里塚〜東北自動車道 ■約1km(14:00)![]() ![]()
高架の先で再々並木歩道を
歩けるようになる。
しばらく行くと道の左は視界が広がる
集合ドライブインとなっていた。
下金井の遊歩道を静かに進むと高谷林一里塚に出会う、反対側も元気に現存している。
遊歩道はこの先、東北道の高架で途切れてしまった。
・14:00・淋しさからか、寒いのか、人と出会わぬ街道に犬のようにマーキングする旅人であった。
(雀宮→6時間・2002.12/28(土):万歩計=計測中)
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17.雀宮宿〜宇都宮宿へ
19.徳次郎宿〜大沢宿へ
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