31.浜松宿〜舞坂宿へ(街道地図) |
静岡県浜松市→浜松城→二つ御堂→麦飯長者→愛宕神社→舞阪(12km:4時間) |
■ 浜松宿について ■(1999年12月16日)快晴 師走の忙しい最中、良く学び、良く遊べを実践するため休暇を強引に盗って男は旅に出た! 空が明るくなった頃、朝焼けの富士山が右手に見えた。美しかった。 身が引き締まる思いだ。 ・・・・朝一の「こだま」はビジネスマンが多く遊び人は俺だけみたい。 平日の遊びは楽しさが倍増するのだ。すまんの〜労働者諸君!! 浜松の歴史は古いが、広く知られるようになったのは、 徳川家康が1570年、引馬城(浜松城)へ入城してからで、 この城は家康以後も水野忠邦をはじめ老中などに出世する者を出し 出世城と言われた。 1601年東海道の宿駅に指定され江戸末期には街道最大規模の宿場だったという。 近代になり東京、大阪の二大都市のほぼ中間にある交通便利な浜松は 大工業都市として発展したが、その重要性のため 太平洋戦争で徹底的な空襲により宿場は殆ど焼けて無くなった。 |
■ アリーナ〜馬込一里塚 ■約2km やっと都市に着いた。今まで歩いて気になっていたのだが 缶ジュースと言えば何処へ行っても大都市以外の東海道は 「Dydo」の自販機しか無い。不思議だった。 理由はよく判らない。とにかく近代的なスポーツ施設、浜松アリーナ(写真左)がある。 広い歩道を黙々と歩き、大きな交差点を越し琵琶橋を渡った辺りで 遠くに見える背の高いビルを意識した。 右に浜松城主の娘が眠る竜梅禅寺(写真中) そして歩道上に馬込一里塚跡(写真右)を見る。 |
■ 新町〜浜松宿 ■約500m 馬込橋を渡ると背の高いビル浜松アクトシティ(写真左)が大きく見えてくる。 (地上45階建て212mのアクトタワーを中心に一つの街がつくられている) この辺りは浜松宿の東側入口で、歩道反対側にはハデな幟の夢告地蔵尊(写真中)がある。 歩道橋から新町方面を眺めてみた(写真右) しばらく歩いて高速道路橋桁のような遠州鉄道の下を通り、大手門跡の交差点から浜松城に向かった。 市内の交差点は全て地下道を通らねばならない。不便だ。 |
■ 浜松城 ■約1〜2km 時刻は12時、ハラペコ状態で市役所横の坂道を上っていくと右奥に徳川家康(写真左) が待っていた。 当時の面影を残す野面(のづら)積みの石垣(写真中)の先に堂々たる浜松城の天守閣(写真右)が出現した。 (城は青年期の徳川家康が過ごし徳川300年間、藩政の中心地であったが 明治6年廃城となり、以来苔むした石垣だけが残った。 しかし昭和33年市民の浄財により再建され現在に至る。) 街道に復帰する。 |
■ 宿場本陣〜鎧橋 ■約2〜3km 浜松宿中心街を歩き、飯屋を探した。トイレも行きたい。 杉浦本陣跡(写真左) (本陣6ヶ所で最も古く、建坪900uもある大きな本陣) の右横道を五社神社(写真中)に向かう、目的はトイレ。 (五社神社=家康が、2代将軍秀忠の誕生を祈願し、浜松城内にあった 五社神社を産神として現在地に遷座した。昭和57年10月再建) そして近くのレストランで食事も済ませ宿場を後にする。子育地蔵尊からJRのガードを潜り 鎧橋(写真右)まで歩く。 |
■ 二つ御堂〜熊野神社 ■約2〜3km やがて道は二又の交差点になり左右に御堂がある。 北の御堂・阿弥陀如来(写真左)は藤原秀衡の愛妾が秀衡死去の誤報をこの地で 聞かされ菩提を弔い御堂を建てた。やがて愛妾は病で死亡。 秀衡はその話を聞き愛妾のために南の御堂・薬師如来(写真中)を建てたという。 可美中学校の反対側に形の良い松があった。そこは熊野神社の高札場跡(写真右)だった。 この先、斜めって歩き難い歩道を何処までも歩くことになる。 |
■ 麦飯長者跡から一里塚? ■約1〜2km 途中、麦飯長者跡(写真左)という不思議な史跡を通り過ぎた、 古い家々(写真中)を目にしながら進むと、まもなく道は二又になり右の細い東海道を行く。 古い家が並ぶ先に立場本陣跡があり、その少し先、住宅展示場の植え込みに一里塚の立札(写真右)があった。 この道は三島〜吉原間で体験した果てしない一本道を思い出す。 (何処かの庭先に見事な松があったので紹介します→浜松?) |
■ 愛宕神社〜春日神社 ■約2〜3km 愛宕神社(写真左)まで歩いてきた。何とか弁天島にある今日の宿、ホテル白砂亭まで 辿り着きたいのだが、無理かもしれない。この街道では秋葉常夜燈(写真中)をよく見かける。 大きな道路を横断して春日神社(写真右)を右にすると、まもなく舞坂宿に入る。 午後4時、やはり、足は舞阪駅に向かっていた。 ・・・午後7時:健康に気を使う旅人はホテルの大浴場で平泳ぎをしていた。 (行程4時間(計6.5時間)・1999.12/16(木):万歩計=38476) |
30.見付宿〜浜松宿へ 32.舞坂宿〜新居宿へ |